オラリンクと読んでね。

概要
 Oracle Objects for OLE Class Libraryを使用し簡単にオラクルのデータにアクセスするためのコントロールです。

開発目的
 Inprise社のBorland C++Builder, Borland Delphi等からオラクルを簡単に使用する目的で作成しました。
Borland C++BuilderはEnterprise版であればSQL Linkを使用してオラクルと接続できますが、それ以下の製品ではODBC経由でしか接続できなかったためパフォーマンスの面でどうしても見劣りしてしまいます。
 さらに、SQL文のログ機能や便利な機能を盛り込むつもりで作成しました。(残念ながら現在のバージョンではログ機能は付加されていません。)

環境
OS Microsoft Windows2000
言語 Microsoft Visual Basic 6.0(ServicePack4.0) 「サンプルプログラム作成用」
言語 Inprise Borland C++Builder 4.0(Update2) 「サンプルプログラム作成用」
言語 Microsoft Visual C++ 6.0(ServicePack4.0) 「MFC ActiveX ControlWizard使用」
DB ORACLE8i Release 8.1.6 (Oracle Objects for OLE C++クラス・ライブラリ, リリース8.1.6、2000年1月)

機能
複数のダイナセットをオープン可能
ExecuteメソッドでSQL文を発行可能
トランザクション機能
GetValuesStringメソッドで該当するすべてのレコードデータを文字列として取得可能

主なメソッド
DBOpen,DBClose データベースのオープンとクローズ処理
Open,Close ダイナセットのオープンとクローズ処理
GetValue 現在のレコードのフィールド値を取得
GetValuesString 該当するすべてのレコード、フィールドの値を文字列で取得
SetValue 現在のレコードのフィールド値を設定
Execute SQL文の発行処理
Edit 現在のレコードの修正処理
Add レコードの追加処理
Update SetValueメソッドの更新処理
Delete 現在のレコードの削除処理
MoveFirst,MoveLast
MoveNext,MovePrev
現在のレコードの移動処理
BeginTrans,Commit
Rollback
トランザクション処理


GetValueメソッドの例

OraLink1.Open "SELECT * FROM DATETEST"
Text1.Text = OraLink1.GetValue("CODE")
OraLink1.Close
SetValueメソッドの例

OraLink1.Open "SELECT * FROM DATETEST"
OraLink1.Edit
OraLink1.SetValue "WRITEDATE", Now
OraLink1.Update
OraLink1.Close
 

開発時期
 2000年10月初旬〜2000年10月中旬

開発状況と今後の追加機能
現在のバージョンの開発は終了しました。
今後のバージョンアップでログ機能を追加したいと思います。
基本的な機能しか用意していないため今後、機能を強化したいと思います。

ORACLEはOracle Corporationの登録商標です。
Microsoft,Windows,ActiveX,Visual C++,Visual Basicは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
その他の会社名、商品名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。